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2024.01.19

駐妻生態系の実態

初の海外が移住になった海外ド素人。
英語無能。タガログ語無能。現地友達皆無。そんな私でも伝えられることができたら。というのがこのブログです。
海外に住んでいるとなんとなく毎日英語に触れるから、自然と喋れるようになるでしょ?と、日本に住んでいる日本人はそう考える人は多いでしょう。
返事は「そういう人もいる」です。
なんやねん!ってツッコみたくなる歯切れの悪い返答でごめんなさいねw
でも本当にそうなのよw

駐妻とは

今日書きたいのは、ちまたで羨ましいと言われる職業。駐在妻について私なりに語ってみようと思います。
夫の海外転勤に帯同していく専業主婦のことを駐在妻。
ちまたでは「駐妻(ちゅうづま)」と言うそうです。
そもそも、再婚も専業主婦も海外暮らしもするつもりがなかった私ですから、もちろんそんな世界の下準備も知識もあるわけもなく…
ここにきて「駐妻」という言い方を知り、駐妻の生態系を習うことになるのです。

海外暮らしの知識がまったくなかった無知すぎる私は、情報収集をするために海外へ出発する前に色々準備をしました。
現地に沖縄県人会があるか?日本食レストランは?交通情報は?
リアルな現地情報を集めるためにまずTwitterアカウントを作りました。
赴任先の国到着後、すぐにTwitterで現地に住む日本人を数人フォローしてつぶやき始めました。
「ここで美味しいラーメン屋教えて下さい」とか「このビニールの紐みたいのはどういう意味?」など現地にいる日本人向けに質問をつぶやくと、皆さんが色々コメントで教えてくれるようになりました。
するとフィリピンに住む日本人達のフォロワーが増え始め、あっという間に500人超え!
そして「フィリピンはスリが多いから気をつけたほうがいい」とか「興味があればこのお店来てください」などDMが届くようになりました。

そんな中「私も赴任してきたばかりの駐妻です。一緒にランチしませんか?」というDMも結構届きました。
当初は不安でしたが返事をして少し会話するようになり、一人で家に引き込もるより良いかなぁと思い勇気を出して会う事にしてみました。
すると私と同じように、夫の転勤の帯同で来たけどこの国が初めてで友達も居ないし不安なので、DMで声をかけて友達作りしているとのことでした。
同じ立場なんだと私も安心して、お互いに夫の仕事や住んでいる悩みや環境の情報交換などをしランチ3時間を過ごし解散しました。

また会おうね〜と約束をして、翌週また連絡を取り合って、友達がその友達を呼び、その中にインスタで新しい人を声かけてみたので会ってみましょう〜みたいな感じでネットワーク作りが繰り返されていく事を知りました。


大人になって新しい友だちを作るって大変だなと思っていましたが、なるほどー。こうやって友達を作っていくのかと学びました。
コミ障とか言ってられない保育園児バリの友達増殖コミュニティーが出来上がるのであります。
またある一定数まで友達が増えると派閥ができて会わなくなったり、「夫の帰任で日本帰ります」の人が出てきたりと・・・。
これまた本当に親の都合で簡単にはぐれてしまうようなワタリドリ保育園児コミュニティーなのです。
これが駐在妻の人間関係なんだなぁと初めての経験から学びました。その中でもちゃんと永遠の友情がある、、と私は信じたい。

私が駐在妻でフィリピンに来るギリギリまでは、個人事業主という小さな会社を姉と経営していていました。なので携わっているコミュニティはみんな中小企業の事業主達で、日々お互いの事業を回し支え合い、時にはタックを組んで仕事をしたり事業を起こしたりしてきました。
そんな人間関係の繋がりは、仕事終わりに会議したり酒を飲みながらお互いの仕事の悩みやアドバイスや時には喧嘩もしたり、朝まで飲んでゲボしたり。
仕事同士でもあるし、ライバルでもあるし、そして友達でもある。そんな関係性でした。
私が今いる場所とは全くの対局ではないですが、似て非なるコミュニティだったなぁって思います。

駐在妻ヒエラルキーは存在するのか

駐在妻の世界は夫のバーターでここに来て、夫の立場がヒエラルキーとなる関係。
そんな事があると聞いたのですが本当なのでしょうか?
一昔前までの駐妻ヒエラルキーは、



というピラミッドがしっかりあったようです。
士農工商かよ!大奥かよ!って思いますが、噂レベルじゃない本当の話のようですよ?知らんけど。
しかしネット調べによると、令和の駐妻ヒエラルキーは


らしいです。
時代の移り変わりの象徴ですね。何より大きな違いが、「夫の…」というオマケ感ではなく、その妻本人の位置付けがそのままランクに現れるようです。
駐妻も自立で評価される時代。うん、なんかいいね。
確かにインフルエンサーの駐妻さん、イキイキしてるもんなぁ〜。
現代の駐妻ヒエラルキーは、ある意味「海外生活を楽しんでいる妻の充実度ランキング」と言ってもいいのかもしれません。

ちなみに、私は幸い夫がアメリカ人。助っ人外国人みたいな特別枠なので、日本駐妻ヒエラルキー的なピラミッドから外れていますので一切関係ありません。(イメージはヌートバーの母ポジですw)

私は「英語無能・タガログ無能・現地友達皆無」という3本柱でやってきておりますが笑
誰になんの得も損もない柱が崩れつつあります。
そう、私にもついに友達といえる友達がしっかりできたからです!
駐妻ヒエラルキーの呪いは、自分が自分で勝手に「外国人助っ人枠」という位置を決めつける事で呪縛から解き放つことができたし、掟ヒエラルキー重視の人からは嫌われる勇気も持てるようになりました。
大酒飲みの駐妻達を発掘しランチからピッチャーでサングリア2本飲むこともできるようになったし、昼から夜まで飲む事のできる戦友も見つけることがきました。
この国で働いている女性に憧れがあって発信をし続けていたら、あっという間に現地で働く女性や経営者の友達が増えました。
10年以上この国で働く女性達の話は刺激的で魅力的。やっぱり私は専業主婦より働く方が好きな人間なんだなぁと自分を知ることもできました。
そんな付き合いをしてると駐妻のくせにマニラで働く女性グループ軍団「マニラ最強女子会」の一員になることが出来ました。(うるさくてかなり恐れられている軍団w)


どうなるやらと不安でいっぱいな毎日でしたが、自分が自分らしく居られる場所と、自分の悩みや弱さを見せれる人たちと出会うことができました。
英語が苦手だから海外でも日本人としかつるむ事しか出来ない雑魚駐妻ですが、そんな私でも友達が出来て居場所があります。

駐妻の現状をネットで調べると、環境に耐えられなくリタイヤした人も多いし、ストレスで引きこもる人もいる。
言語や文化の壁、食事や気候の変化、環境が変わるストレス。働きたくてもビザの関係で働けない。
その先に乗っかってくる人間関係。
海外なのに狭い日本人コミュニティーがあります。
お気楽で自由で羨ましい職業「駐在妻」と言われていますが、これが現状です。
夫を支えながらこんな問題も平行して抱えるんだから、そりゃ大変だけどお互い頑張ろうぜ。
この生態系も特殊ですごく面白い。
そしてやっぱり私は人が好き。
いろんな立場の人の話を聞いて、感動したり関心したりびっくりしたり。(断然ビックリが多い)
世界広しと、人は人。これからも出会いを大切にしていきたいと思います。

今の私が、人生で一番若い。 後悔する前に、今のうちに。 恥ずかしいことも、楽しいことも、やったもん勝ち。 海外生活ド素人の珍道人生をこれからもぜひ応援してください。




- Nacky247 -

フィリピン駐在嫁。2022年5月からマニラ マカティ在住。2021年11月海外転勤族の夫と再婚をきっかけに、初海外が【移住】となってしまった。英語無能・タガログ語無能・現地友達皆無。これから開拓すべく冒険と経験と大恥を繰り返す日々をゆるく綴っています。言語の壁、文化の壁に絶賛七転八倒中ですが、この波乱万丈な出来事をできるだけポジティブに捉え笑いに変えるイタイやつです。とにかく運だけは良くラッキー人生。徳積みとか波動とかオーラとか急にスピった事も言い出すヤバいやつです。一人息子はプロゴルファーを目指し日本で奮闘中love of one's son♡もヤバいです。 海外でチャレンジして人生一回きりの経験を楽しむ。それが私の使命です!